●保険診療を受ける皆様へ
当院では漢方診療を保険で行っておりますので、漢方も健康保険が適応されます。初診の際は保険証・医療証等を必ずお持ちください。保険証の確認が取れない場合は保険診療として取り扱う事ができません。
※一部診療は自費となる場合もございますので来院時、受付にてご確認ください。
※診療保険機関により月初めに保険証の確認が義務づけられております。
※予約優先とさせていただいておりますので、来院前にお電話にてご予約ください
(TEL:06-6709-5668)
◆予防と治療の同時進行が可能◆
東洋医学は心身のバランスをとりもどそうとする考えを中心とした医療体系を源にしています。そのため身体全体を一つのまとまりとして捉え、ひとりひとりの体質や症状を系統立てて分析し、治療法を確立していきます。治療法や養生法として漢方以外にも鍼灸、あんま、導引法(気功療法)、薬膳などがあります。
また、病気とまではいかないが、なんとなく体調が優れない状態のことを「未病」といい、中医学では本来人間の持つ自然治癒能力や自己回復力を高めることで、この未病のうちに不調を改善し予防する「未病先坊(みびょうせんぽう)」という考え方が基本となっています。
◆慢性的疾患、冷え症改善に有効◆
東洋医学はケガの後遺症や慢性頭痛、慢性胃腸炎に慢性神経痛、不妊症といった慢性的な病状に有効な治療体系と言えます。この慢性的な症状は崩れたバランス(陰陽)をとりもどすことで治療が可能だと考えられており、針灸や漢方薬治療が効果的です。
また、冷え性もこの慢性的症状に入るでしょうから、漢方薬の処方も有効です。冷えは肺や胃、腸など臓器にも起り、肺が冷えると喘息、下痢、神経痛になることもあるので決して軽んじてはいけません。
◆複数の症状に対してひとつの薬で対応できる◆
漢方薬の大きな長所には複数の症状に対してひとつの薬で対応できるという点があります。特に様々な病状を抱えておられる高齢者の方にはメリットが大きいかもしれません。糖尿病や高血圧、腰痛に高脂血症と様々な病状を併発されている方は各症状ごとの薬だけでなくビタミンや胃薬なども処方されている方も多いのではないでしょうか。それに対して漢方は、ひとつの薬で済んでしまうというケースも少なからずあるのも事実です。患者さん個々の体質や症状に合わせて処方するオーダーメイドの治療は、漢方治療の持つ大きな魅力のひとつです。
◆副作用が少なく身体に負担をかけない◆
病院や薬局で一般的にもらわれる西洋薬は化学物質から作られているのに対し、漢方薬は植物、動物、鉱物など自然界に存在する薬効をもつ生薬から構成されています。
そのため化学合成品からなる西洋薬と違い、比較的漢方薬は身体にかかる負担は少ないと考えられ、長い漢方の歴史の中で危険な副作用を起こす生薬や悪い組み合わせは経験的に排除されてきたという点でも、西洋医学の薬に比べ副作用は少ないと言えます。また東洋医学は病気を未然に防いだり、生活習慣病の進展を抑制したりできるといった「未病先坊」という体系を重視している点でも、患者さんにやさしい治療法と言えるかもしれません。